自己紹介とお店の紹介をお願いします。
「藤長製パン株式会社」の松江と申します。「藤長」は1854安政元年に菓子製造業として「松葉屋」の称号で創業しました。
創業当初は東海道沿いに店を構え、酒饅頭等の和菓子を販売していましたが、明治に菓子料理を、
昭和8年には洋菓子・パンの製造販売を開始し、現在に至ります。
特にパンの製造販売は、イースト菌が日本で普及し始めた頃から行いましたので、近辺では「藤長」が最初の店になります。
製品に対するこだわりがあれば教えて下さい。
製法に関しては、『基本に忠実に』を原則とし、製法にこだわった風味豊かな商品を製造しています。
また、製品材料もそれぞれの製品に合った最良のものを使用しています。
例えば、和菓子用のあんこと、あんパン用のあんこは、それぞれ別種の「藤長」オリジナルのものを使用しています。
価格を下げるために材料の質を落とすようなことは決してありません。
開店時間が朝6時と通常の店に比べて早いようですが。
近辺に高等学校が多いため、部活の朝練習のある学生が通学途中でも購入できるよう、開店時間を早くしています。 昨今ではコンビニエンスストアがありますけれど、10年前までは画期的だったと思います。
「藤長」でお勧めの商品や人気の商品を教えて下さい。
お勧めは「藤長カステラ」です。これは純粋な"長崎風"のカステラでして、神奈川県指定銘菓になっています。 また、サブレの「浜ちどり」もふじさわ名産推奨品に指定されました。 パンのラインナップは約100種類ほどありますが、人気のある商品はオーソドックスなメロンパンやあんパン、バケット、バターロール、 チョココロネ、サンドイッチ等がよく売れています。フラワパンという花の形を模したパンも人気があります。 学校等でもパンを販売していますが、そこでは惣菜パンが好評ですね。
卸販売もされていると、1日の製造量がとても多いのではないですか。
そうですね。主に近隣市内の学校給食や病院にパンを卸していて、1日に2万個弱ほどの製造になります。 そのため、生地の仕込みは朝の3時から始めています。
衛生面にとても配慮されていて、厚生労働大臣賞を受賞されたとお聞きしました。 衛生に関し具体的にどのようなことを行っていますか?
衛生向上発展の功績を評価して頂き、平成17年に厚生労働大臣賞を頂きました。
工場の衛生は5S (整理・整頓・清潔・清掃・躾しつけ) を徹底しています。
基本的なことですがこれが一番重要で、一番効果があります。あとは製造者の健康管理も大切です。
工場内の清掃に関しては、オシキリのベルトドライブプルーファ (PQB) を購入して、格段に清掃しやすくなりました。
製造工程に中間発酵がないと製品にムラやムダができたり、後工程で問題が起きたりするため、パン製造にプルーファは必要不可欠です。
PQBはベルト駆動で給油不要のため異物混入の不安もなく、全面シースルで汚れも発見しやすいため、とても使い勝手が良いです。
最後に、食品製造業者としての心構え等があれば教えて下さい。
私たち食品製造業者は、商品をあらゆる危害の心配がなく消費できるという「安心ニーズ」に応えるための
商品開発システム作りを今後進めていくことが大事であると思います。
また、学校給食加工に対しましては県学校給食会並びに教育委員会・保健所等のご指導を戴きながら安全で信頼される製品作りに努めてまいります。