ファイナルプルーファ FP/FPL

特長

主駆動部

主駆動は、ギヤモータからクロス軸、軸上減速機から構成されており、最終駆動軸に軸上減速機を配置したために駆動系は シンプルになり、運転音も静かになっています。
駆動チェーンはオートテンショナにより張力を一定に保たれ、万一、切断した場合には近接SWで検知し、機械は自動的に停止します。
主駆動モータはインバータで駆動していますのでネカシ時間の調整が簡単にできます。(ネカシ時間を変えると能力も変わります)

トレー

トレーはクシ状になっており、この上に食型を載せ機内を運行しますが、 トレー支持位置より下方に食型が載るため自己安定性の高い構造となっています。 また、トレーはステンレス製のためサビません。
トレーはサイドプレートのボスにトレーチェーンのピンが差し込まれ、これによって運行されていますが、 左右に2個ずつローラがあり、このローラでトレーの重量を受けています。
したがって、トレーチェーンレールはチェーン自重のみを支えるだけですのでチェーンレールの磨耗は非常に少ない構造となっています。

ローダ部

本機に入る前のコンベヤで1トレー分のグループにされた食型がローダコンベヤに送り込まれます。
ローダコンベヤは、製品へのショックを少なくするために、2スピードとなっており、最初の送り込みは高速送りを行い、 コンベヤ先端のストッパにあたる寸前に低速送りに切り替わり、スムーズに停止するようになっています。
また、ローダコンベヤは、上面が平滑なプラスチックベルトを採用していますので 運転音が静かで食型の底面が磨耗する事もほとんどありません。
ローダコンベヤ上の食型はプッシャによってクシ状台へ押し込まれますが、 プッシャはトレーの定位置信号および各センサにより安全が確認された上で作動します。
クシ状台に載せられた食型をトレーが静かにすくって行くため、トレーへの移載がスムーズで安定しています。

アンローダ部

アンローダ部はローダ部と逆の順序です。
機内を一巡したトレーはアンローダ側のクシ状台を通過する時に食型を静かにクシ状台へ置いて行きます。 これをプッシャでアンローダコンベヤ上へ押し出し、機外へと排出します。 アンローダコンベヤもプラスチックベルトを使用しています。
アンローダ部ではクシ状台の上方から下方へトレーが移動しますが、 万一、食型がクシ状台に残っていた場合、光電SWにより検知し機械は停止します。
さらに安全を確保するため、クシ状台がスプリングで逃げる機構になっているため食型やトレーの損傷を防ぐことができます。

プッシャ

プッシャはギヤモータにより駆動しています。
クランクモーション機構の採用により、食型を押し出す時はゆっくりソフトに、 戻る時は素早くといった動作をしますので生地に衝撃を与えません。

その他

  • トレーチェーンテークアップ部は、スプリングによってオートテンションとなっています。
    また、リミットSWによりチェーンが伸びてきた時に警報を出し、メンテナンスの時期を知らせます。
    万一、異常停止時には制御盤に表示されるエラーコードにより異常部位がどこか、すぐに判断できます。
  • 主駆動モータには、ショックモニタが設けられています。 電力値の検出により非常に精度の高い異常検知が可能です。
    万一の、事故時の損傷を最小限にします。
  • 機械のレイアウト上、コンベヤやクシ状台の下を食型が通過することはなく、異物混入の原因をつくりません。
  • オプションの自動給油装置によりチェーンへの給油が簡単に行え、メンテナンスの手間を省くことができます。
    また、自動給油装置は必要最小限の給油を行いますので周囲への油の飛散もほとんどありません。

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