会社の創業時のお話をお聞かせください。
1992年に香港から寧波に来て、友人数人と製パン、服装衣類加工、
不動産などの事業を始めました。
その後、他の事業は閉鎖して製パン業に絞りました。
開業当時はセントラル工場と7店舗からのスタートです。
開業から最初の9年間は業績が思うように上がらない苦しい時期でした。
しかし今振り返ると大きな収穫があった時期です。
この時期に始めた人材育成が、今では会社の大きな財産になっています。
創業して現在に至るまで、どのような経緯がありましたか?
創業時からのスーパーなどへの卸業を2001年からやめて、
店舗での販売に専念しました。この時期に店舗規格の画一化を進めました。
当時この店舗デザインは業界で注目されました。
同時に工場の設備も新しい機械を導入するなど充実させて、
2002年に初めて中国国内のリテールベーカリ10社に選ばれました。
2005年から2010年にかけては業績が伸びた時期です。
店舗の数も年々増やして、2011年には208店舗になりました。
おすすめの商品を教えてください。
最近導入した機械で作った日本式のソフトな食感のパン、どら焼き、ケーキなどを新商品として販売したところ、
お客様からとてもいい反応がきています。
他のお店にはない独自のソフトな食感が、お客様からご好評をいただいています。
中国のリテールベーカリについてお聞かせください。
中国はとても潜在力がある市場だと思います。
潜在力はありますが、まだ発展途上で設備などに関する知識が広く知られていません。
私たちの会社は同業種の方からの見学をよく受けます。
中国のリテールベーカリのこれからの発展に繋がるような
私たちの会社が業界の一つのモデルケースになれればと思います。
今回、新しく導入されたオシキリ機械の感想などをお聞かせください。
企業にとっての競争力を持つことがとても重要になってきました。
私たちは高い品質のパンで独自性を出したいと思っています。
オシキリの機械はそれに応えてくれます。
オシキリの機械を使って日本の設備、技術、製造工程を取り入れて日本式のパンを作ることは、今業界内でも注目されています。
これからも頑張っていい商品をお客様に提供していきたいと思っています。
それからオシキリから機械を購入した際に、機械以外の原材料、技術、商品についていろいろ教えていただいて
とても感謝しています。
衛生管理など商品の安全性への取り組みについて教えてください。
今中国では食品の安全についてとても重視されています。
私たちの会社でも安心安全な商品をお客様にお届けすることを一番重視しております。
安心安全な商品を作るためには物の管理と人材育成が必要です。
物の管理では厳選した安心できる原材料を使ったり、
すべての包装機に金属検知機を取り付けて異物混入の防止に努めています。
従業員に対してはひとりひとりに清潔を徹底させています。
それには従業員をただ管理するだけではのではなく、
どうしてそういうことが必要なのかという人材の育成に力を入れています。
最後に、今後の抱負を教えてください。
現在、寧波に165店舗、紹興に17店舗、舟山に26店舗を展開していますが、
これから浙江省全体に広げて行きたいと思っています。
店舗の目標は400~500店舗です。
会社が成長する上でまず重要なのは人材です。
今日の実績があるのは社員ひとりひとりの努力の成果です。
私たちの会社は今まで育んできた基礎がすでにありますから、
その基礎の上にこれからも発展し続ける会社でありたいです。
未来へ目を向け
寧波に根をおろして、浙江省全省へ目を向け、未来を目指します。
常に学び、改善、革新という企業理念に基づいて、
健康と高品質の製品とサービスを提供するように、企業ブランドの構築を進めていきます。
お客様が100パーセント安心して、社会から100パーセント求められ、
従業員が100パーセント満足できる企業を目指します。