マイクロ波加熱の原理




















一般の加熱は電気ヒーター・炎・蒸気・熱風などの熱 源により物質の表面から対流・伝導・放射の熱移動によっ て加熱される外部加熱方式であるのに比べ、マイクロ波 加熱は誘電加熱の原理により被加熱物自身(誘電体)が発 熱体となる内部加熱方式です。この誘電加熱方式 の加熱原理は、被加熱物をマイクロ波の電界の中に置く と、被加熱物を構成している分子(永久双極子・電界 が作用しない状態で、正・負電荷の中心がずれている ものを永久双極子というが、通常任意の方向を向いて おり全体として電気的に中性。)が電波(電界)の力を 受けて、電気的に中性状態であった永久双極子が変 位・分極して、マイクロ波の周波数に応じて激しく振 動します(2450MHzの場合、24億5千万回/ 秒)。その時、各分子間で摩擦熱が発生し誘電 体全体が昇温することにより加熱が行われます。

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