ベルトドライブプルーファ後チェーンカス等の異物混入の不安がなくなりました
- 会社名
- 株式会社三好屋食品工業 木島一哉様
- 住所
- 〒136-0071 東京都江東区亀戸5丁目46-3
- TEL
- 03-3683-0344(代)
- 営業時間
- 6:00~20:00 定休日なし ※1月1~3日までは年始休業
製造製品
- 味噌デニッシュ
- みそあんぱん(みそ・ごまみそ・くるみみそ・かぼちゃみそ)
- ツイストドーナツ
- アンドーナツ・クリームドーナツ・きなこドーナツ
- 和風あんぱん(こしあん)
- 和風あんぱん(抹茶・ゆず)
- ミニフランス(ガーリック)
- きこりのおやつ・ウインナロール・ハムロール・チーズフランス
- ツインコロネ
- コラーゲンたまごパン
オシキリの導入機械
- HM200 横型ミキサ
- DQS 小型分割機
- RQ 丸め機
- PQB-84B ベルトドライブプルーファ New
- WF ワイドファインモルダ
- MCT-6 ワークコンベヤ
- OBS-D5 ドウコンディショナ
自己紹介とお店の紹介をお願いします。
「株式会社 三好屋食品工業」の木島です。
「三好屋」は祖父が昭和元年に創業し、現在私で3代目になります。
当初は和菓子の製造販売が主でしたが、戦後、学校給食の開始と同時にパンの製造販売を行うようになりました。
現在は学校給食だけではなく、テレビ局(フジテレビ、日本テレビ)、病院(国立がんセンタ、中央病院、聖路加国際病院)や 老人ホーム等の医療施設、公立高校等に納品しています。
「グリムハウス」という名で店舗販売も行っています。
テレビ局、病院、学校等、幅広い年齢層を対象にした製品を製造されていますが、卸先ごとに製品の特徴などは変わるのでしょうか。
そうですね。1日5~6千個ほど製造していますが、客先によって種類が異なります。
学校給食用には規格に沿った商品を製造しますが、病院や老人ホームにはあんぱん等の基本的なアイテムを、テレビ局にはフランスパンや調理パン等、若い人好みのパンを納品しています。
また、「三好屋」では客先ごとに頂戴した要望を製品開発に繋げていますので、それぞれお客様のニーズに合わせたオリジナルパンも納品しています。
店舗に並んでいるパンも紅茶メロンパンやバラエティ食パン等ユニークなものが多いですね。
お客様が飽きないよう、常時数個のラインナップの入換えを行っています。
製品開発においてはライバルの多い業種ですから、オンリワンのものをと心がけています。
多種多様な業界の声を聞いて、それを製品実現に繋げようとトライし試行錯誤することで、ユニークなパンが生まれます。
例えば、バラエティ食パンはバター等が折り込まれているため、そのまま食べても味のある食パンです。
これはパンにバターやジャムを塗る手間を省きたいという要望をきっかけに作りました。
現在も学校給食や老人ホームで好評を得ています。
全国中小企業融合化促進財団より優秀製品賞を受賞し、人気商品でもある「みそパン」も他業種とのやりとりをきっかけに誕生したそうですが。
10年程前に江東区で異業種交流会を行おうと、各業種の経営者が集まる機会がありまして、その時 「佐野みそ」の方とお話をしたのがきっかけで、 みそパンを協同開発しました。
パンは塩分が高いとイースト菌の働きが弱まり膨らまなくなる問題があるため、パンに味噌を混ぜるというのは本当に苦労しました。 試行錯誤の結果、厳選した味噌を複数ブレンドすることで、味噌の風味を生かしつつ、パンのふくらみを保つ今のみそパンが完成しました。
また、パッケージデザインや販売方法もその交流会メンバで話し合いながら決め、メンバがチーム一丸となって開発した製品です。
現在は店舗販売だけではなく、郵便局のふるさと小包にラインナップされ、全国発送も行っています。
母の日や敬老の日の贈り物として好評を得ています。
製パン業同士の交流はどのように行っていますか。
全青連(全パン連青年部総連盟)、東京青雲会に加盟し、全青連では専務補佐をしています。
今後は店舗販売も強化しようと考えているので、売り方や販売ルートなどを情報交換しています。
全国の製パン業者と交流できるため、とても勉強になります。
製造面で気を使っている点を教えて下さい。
衛生面と美味しさです。
衛生面に関してはお客様の口に入るものですから、責任を持って製造しています。
特に異物混入には気を使っていますね。工場入口にエアーカーテンを設置したり、 作業員には工場に入る前に作業服に粘着ローラを掛けることや、帽子ネットの着用を義務付けています。
工場内の整理整頓も心がけています。
昨年購入された新型ベルトドライブプルーファ(PQB)やオシキリへの感想などをお聞かせ下さい。
プルーファを新型ベルトドライブ(PQB)に変えてから、チェーンカス等の異物混入の不安がなくなりました。
また、PQBはシースルで中が見やすいため、管理がし易くなりました。
機械が光を通すので、今までより工場内が明るくなり、広く見えるようになったのもいいですね。
分割機の入換えも考えているのですが、衛生面や操作性を重視した結果これもオシキリ製の新型(DQS)にしようと思っています。
メンテナンス体制に関しても、24時間体制で即日対処してくれるのでとても助かります。 緊急時には、担当者から電話で応急処置法の指示がありますし。
機械のトラブルはなぜか夜中や早朝に起きてしまうんですよね。 他社では連絡が付かなかったりするので、オシキリのメンテナンス体制はとても心強いです。
今後の抱負等をお聞かせ下さい。
店舗販売の強化と、オンリワンの製品開発を考えています。
店舗販売の強化としては、学校給食や卸業で培った地盤を基に地元地域密着を第一に考えながら行っていきたいです。
現在も児童・生徒の職業体験としてパンの製造体験を企画したり、学校での食育授業の一環としてパン作りの指導を行っています。 指導中、子供たちの柔軟な発想に驚かされることが多々あり、私自身の勉強にもなります。 これをきっかけに子供たちがパンを身近に感じてくれれば、と思っています。
製品開発に関しては、現在「コラーゲンたまごパン」を売り出し中です。
この製品は水を一切使わず、粉と砂糖とたまごでつくった乾パンに似たパンです。 美肌効果のあると言われるコラーゲンを入れることで、更に美味しくなりました。 口どけもよく、素朴で懐かしい味がするということで、年配の方々に好評です。
日持ちもするので、非常食としても利用して頂けるようお薦めしています。